大阪・関西万博の韓国「ナショナルデー」(5月13日)で再現された朝鮮通信使の行列(国立海洋遺産研究所提供)=(聯合ニュース)
大阪・関西万博の韓国「ナショナルデー」(5月13日)で再現された朝鮮通信使の行列(国立海洋遺産研究所提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】9月27、28の両日、東京都世田谷区の駒沢オリンピック公園で開かれる韓日文化交流行事「日韓交流おまつり」で両国の交流の象徴とされる「朝鮮通信使」の行列が再現される。釜山文化財団が23日、伝えた。

 朝鮮通信使は壬辰倭乱(文禄・慶長の役)後の1607年から1811年までの約200年間に計12回、日本に派遣された外交使節団。

 同財団は朝鮮通信使の歴史的価値を継承・発展させるためイベントの開催、通信使の行列再現などの事業を行っている。今年は朝鮮王朝時代の王宮の慶熙宮をはじめ、釜山、大阪などで再現行事が開かれ、大阪・関西万博の会場でも行列が披露された。

 2001年に東京のJR新大久保駅ホームから転落した人を救おうとして亡くなった韓国人留学生、李秀賢(イ・スヒョン)さん(当時26)の母、辛潤賛(シン・ユンチャン)さんも今回、通信使の団長にあたる「正使」役として参加する。辛さんは、事故後に日本の各界から寄せられた寄付金などを基に設立した「LSHアジア奨学会」の名誉会長を務めている。

 同財団は26日に東京・代官山のヒルサイドテラスで文化交流をテーマにした学術行事「韓日文化未来カンファレンス」も開く。両国の文化芸術分野の関係者約100人が参加し、地域間の協力や交流戦略を模索する予定だ。 

 釜山文化財団は「文化芸術を通じて地域と地域、人と人をつなぐ未来志向の韓日文化交流を続けていく」と述べた。


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