朝鮮通信使は壬辰倭乱(文禄・慶長の役)後の1607年から1811年までの約200年間に計12回、日本に派遣された外交使節団。
同財団は朝鮮通信使の歴史的価値を継承・発展させるためイベントの開催、通信使の行列再現などの事業を行っている。今年は朝鮮王朝時代の王宮の慶熙宮をはじめ、釜山、大阪などで再現行事が開かれ、大阪・関西万博の会場でも行列が披露された。
2001年に東京のJR新大久保駅ホームから転落した人を救おうとして亡くなった韓国人留学生、李秀賢(イ・スヒョン)さん(当時26)の母、辛潤賛(シン・ユンチャン)さんも今回、通信使の団長にあたる「正使」役として参加する。辛さんは、事故後に日本の各界から寄せられた寄付金などを基に設立した「LSHアジア奨学会」の名誉会長を務めている。
同財団は26日に東京・代官山のヒルサイドテラスで文化交流をテーマにした学術行事「韓日文化未来カンファレンス」も開く。両国の文化芸術分野の関係者約100人が参加し、地域間の協力や交流戦略を模索する予定だ。
釜山文化財団は「文化芸術を通じて地域と地域、人と人をつなぐ未来志向の韓日文化交流を続けていく」と述べた。
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