国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会のホームページによると、今年1月から今月4日までに北朝鮮に供給したと報告があった石油精製品は計9万9220バレルで、全て中国によるものだった。
中国は今年1月に1万4385バレル、2月に5519バレル、3月に1万5358バレル、4月に2万3652バレル、5月に4万304バレルを北朝鮮に送った。6月以降は供給していないか、まだ報告していないとみられる。
北朝鮮に石油精製品を供給した国は毎月30日までに供給量を報告することになっているが、中国はこの原則を守っていない。
中国が供給した石油精製品は、安保理の対北朝鮮制裁決議で定められた年間輸入量の上限である50万バレルの19.8%に当たる。2017年に採択された国連安保理決議により、北朝鮮は1年に50万バレルを超える石油精製品の輸入ができなくなっている。ただ、実際に北朝鮮に送られた石油精製品はこれを大幅に上回ると予想される。
ロシアは昨年1月以降、北朝鮮への石油精製品の供給量を報告していない。韓国、米国、日本など西側の11カ国が北朝鮮に対する国連制裁の履行状況を監視する「多国間制裁監視チーム(MSMT)」は今年5月に公表した報告書で、ロシアが北朝鮮に対し決められた限度を超える量の石油精製品を供給していると明らかにした。
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