●前編プレミアム+復古トレンド=ヒット?
『総合病院』、『愛が花咲く木』など後続劇相次ぐ…

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最近のテレビドラマ界では、短くて10年、長くて20年以上も前に放映されたヒット作を今の目線に合わせ、再び制作しようという動きが活発になっている。MBCが19日より『総合病院2』を放送し、それに続くかたちで80年代後半に青春ドラマの代名詞として人気を博した『愛が花咲く木』、エリート学生らのキャンパスライフを描く『カイスト』の続編が相次いで登場する。このほかにも現在、リメイク制作を準備しているドラマは3~4編に渡るという。


●前編の成功に対する期待感

リメイクドラマが脚光を浴びる最大の理由は、前編の成功をそのまま続行できるという期待感だ。出演料の上昇、間接広告の縮小、広告急減などドラマ制作の環境はますます深刻だ。そのためドラマの外注制作会社やテレビ局は“高効率・低費用”に目を付けているわけだ。

放送を前にした『総合病院2』と『愛が花咲く木2』は前編の放送当時、それぞれが医学、キャンパスドラマの門を開き、多大な人気を得た。ある関係者は「タイトルや俳優陣の名前だけでもヒット作という認識を起こし、同時に中年層の視聴者の視線も集めることができる」と説明した。

リメイク作を企画中の『カイスト』や『フルハウス』もやはり視聴者に人気ドラマとして認められている。企画段階から話題となるのも、前編の成功が及ぼした期待感だ。


●今は“復古”トレンド時代

2008年の文化とメディアを導く主要の流れ、それは“復古”だ。MBCドラマ局のプロデューサーは「歌謡と映画に及ぼした過去に対する郷愁は、ドラマでも例外ではない」とし「10~20年前のドラマの復活を通し、視聴者も当時を思い起こすことができる」と述べている。

また別のドラマ制作関係者は「リメイクが確定したドラマの共通点はヒューマニズム。経済が低迷すれば、複雑な関係や専門職をテーマにした内容よりも、暖かい愛が描かれた作品を望む」と分析した。


●ドラマの最大の難点“キャラクター説明”が不要

リメイクドラマを制作するまた1つの理由は“キャラクター説明”が簡単だということだ。登場人物の特徴や背景を長々と説明しなくても良いからだ。視聴者は前編を通しキャラクターを理解しているため、敢えて説明や状況を広げる必要がない。

『総合病院2』の制作会社キム・テフン代表は「序盤から伝えたい内容をすぐに表現できる。一方で、キャラクターが視聴者の思いを生かすことができない場合は、視聴率は期待できない」と長所、短所を強調した。


●テーマの枯渇、企画力不足による自己救済策

リメイクドラマのブームは両面性を持っている。過去のヒット作に目を向ける流れは、それだけフレッシュなテーマが枯渇しているという証拠である。そのため一部では「リメイク作品は企画力不足による自己救済策」だという指摘もある。

以前に放送されたリメイクドラマ『宮S』など、企画前の注目度に比べて視聴率や作品性に欠け、前編に込められた感性を引き出せないものもあった。

多くの制作関係者はリメイクドラマブームに加え、小説や漫画を原作にしたドラマに関しても慎重さを示した。ある関係者は「ドラマとしての創作が徐々に消えることは、韓国ドラマの競争力も劣るということ」だと忠告した。
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