国民の力、与党による大法院長への圧力を批判…「韓東勳氏偽録音ファイルに酷似」=韓国
国民の力、与党による大法院長への圧力を批判…「韓東勳氏偽録音ファイルに酷似」=韓国
韓国の保守系野党「国民の力」のウ・ジェジュン(禹在ジュン)青年最高委員は18日、革新系与党「共に民主党」の一部議員がチョ・ヒデ(曺喜大)大法院長(最高裁長官)に提起した「大統領選挙介入会談」疑惑について、「10億ウォン(約1億6百万円)ほどの損害賠償を請求すべきだ」と強く批判した。

 禹氏はこの日、自身のフェイスブックで「どこからか奇妙な録音ファイル持ち出して曺大法院長を揺さぶるのは、まさに「清潭洞の飲み会」という偽りの録音ファイルで、ハン・ドンフン(韓東勳)元法相を攻撃した手口とまったく同じだ」と指摘した。

「清潭洞の飲み会」疑惑は、韓東勳氏が法相だった2022年7月ごろ、ユン・ソギョル(尹錫悦)前大統領、金・張法律事務所の弁護士30人余りと、清潭洞の高級クラブで明け方まで酒を飲んだという疑惑だ。同年10月、キム・ウィギョム(金宜謙)当時の共に民主党議員が情報提供を受けたとしながら該当疑惑を提起。しかし、裁判所は虚偽事実を流布した容疑で8000万ウォン(約852万円)を賠償するよう判決を下した。

 禹氏は、「虚偽の扇動行為について、裁判所は関係者6人に対し、被害者の韓東勳氏に8000万ウォンを賠償するよう判決した」とし、「おそらく民主党として、『虚偽の扇動行為をしても、1人あたり1300万ウォン程度なら安いものだ』と考えたのだろう」と述べた。また、「再発防止にはあまりにも低い損害賠償を判決した裁判所の判断も残念だ」と付け加えた。

 大統領選挙への介入疑惑を巡る会談は、曺大法院長が先の大統領選挙を前にして、ハン・ドクス(韓悳洙)前首相との会談で、「イ・ジェミョン氏(李在明)の事件は大法院でうまく片付ける」と話したという、共に民主党の一部議員の主張に基づいている。

 曺大法院長は前日午後、裁判所所属の裁判所行政処を通じて「最近政治圏などの疑惑提起に対する大法院長の見解」というタイトルの声明文を出し、「韓悳洙前総理とはもちろん、外部の誰ともこの件について協議したことはまったくない。話題に上がった他の人々とも、提起されているような会話や面会は一切なかった」と反論した。
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