現代自動車グループの社屋(資料写真)=(聯合ニュース)
現代自動車グループの社屋(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の完成車大手、現代自動車は18日(現地時間)、米ニューヨークで投資家、アナリスト、格付け会社などの関係者を対象に「インベスター・デー(事業説明会)」を開き、中長期戦略や財務計画を発表した。電気自動車(EV)の普及停滞や米国の関税強化など複合危機を克服するため、今後5年間で77兆3000億ウォン(約8兆2100億円)を投じる。

 また2030年の世界販売台数を555万台にすることを目標とし、このうち330万台をEVやハイブリッド車(HV)などのエコカーにする。

 HVの車種は計18に拡大し、米ジョージア州にある現代自動車グループの完成車工場「メタプラント・アメリカ(HMGMA)」の年間生産台数を50万台に引き上げるなど、海外生産台数を120万台増やす。

 現代自動車が海外でインベスター・デーを開催したのは今回が初めて。

 同社のホセ・ムニョス最高経営責任者(CEO)は「現代自動車が再び不確実性の時期に直面した」とし、「世界販売台数の拡大、生産拠点の確保、多角化されたポートフォリオなどで変化を主導する未来モビリティー企業に生まれ変わる」と表明した。

 ◇5年間で77.3兆ウォン投資 30年の営業利益率8~9%に

 まず現代自動車は2026~30年の5年間で77兆3000億ウォンを投じ、30年の営業利益率を8~9%にするという中長期財務戦略を発表した。投資額は昨年提示した70兆3000億ウォンより7兆ウォン増えた。

 投資分野は研究開発(R&D)に30兆9000億ウォン、設備に38兆3000億ウォン、戦略に8兆1000億ウォンなど。

 ◇世界販売台数30年に555万台 エコカー6割に

 現代自動車はエコカーのラインアップを強化することで2030年の世界販売台数を計555万台にする計画だ。25年の目標台数(417万台)を約33%上回る数値だ。

 地域別では北米26%、インド15%、欧州15%、韓国13%、中東およびアフリカ・中南米・中国8%などの割合を維持する方針だ。

 またエコカーの販売台数を30年には330万台(25年100万台)まで引き上げ、エコカーの割合も現在の25%から60%まで引き上げる。特に最大の市場である北米でのエコカー販売の割合を、今年の30%から30年には77%に増やす方針だ。

 現代自動車は販売目標の達成に向け、30年までに生産能力を120万台増やす計画だ。


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