李大統領は、韓国国民は「正義とはなにか」について関心を持っており、サンデル教授の人気が高いとし、「教授が言う正義の社会と平和の配当(平和によって得る恩恵)のような概念も韓国国民にとって特別な印象を与えている」と伝えた。
また韓国国民は正義の社会の実現に向け、民主的かつ連帯した共同体を現実に作っていく模範になっているという自負心があると説明した。
李大統領は「韓国にも平和体制が構築され国民皆が平和の配当を得ることができれば本当に良い」として「平和がコストと損失ではなく現実的利益という点も広く知られてほしい」と強調した。
サンデル氏は「朝鮮半島に平和を構築し、これを通じて韓国だけでなく多くの周辺国の二極化が解決されれば、それもまた民主主義に役立つと思う」として李大統領の見解を尋ねた。李大統領は自身もそれが言いたかったとし、「民主主義や正義、平和は日常とかけ離れた理想的な価値や理念の問題だと考えがちだが、実際には非常に現実的な利益(の問題)という点を考えるのは難しい」と指摘した。
サンデル氏はソウルで開かれる「国際韓半島フォーラム(GKF)」で講演するために来韓した。
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