「社会の助力があったなら」…生後7か月の双子を殺害した母親、控訴審で減刑=韓国
「社会の助力があったなら」…生後7か月の双子を殺害した母親、控訴審で減刑=韓国
夫の暴言と双子の子どもを1人で世話する育児ストレスに苦しみ、双子を殺害した40代の母親が控訴審で減刑された。

クァンジュ(光州)高等裁判所は16日、殺人の容疑で裁判にかけられていたA被告(44)の控訴審で懲役8年の原審を破棄し、懲役5年の刑を宣告した。

控訴審裁判部は、「全ての責任がA被告だけにあるとは言えない。家族と社会の厚い支えと助力があったなら悲劇を防ぐことができたのではないかという残念さを拭い切れない」とし、「自らの手で子どもを殺害したという罪責感の中で残された人生を生きていかなければならない点、夫が自らの過ちを悔やみ善処を訴えている点などを考慮し刑を再び決定した」と判示した。

A被告は昨年11月18日午前8時30分ごろ、チョンナム(全南)ヨス(麗水)市のマンションで生後7か月の双子の子どもを死亡させた容疑を持たれている。

A被告は夫とけんかが絶えず、2度の流産を経てやっと生まれてきた双子も超未熟児だったためソウルの病院に通う生活をしなければならず、通院治療の過程で医者から子どもが永久に障害を持つ可能性があるという言葉を聞いていた。

A被告は1人で育児をこなしながらうつ病を患い、ストレスと夫の暴言まで加わったことで身辺を悲観し犯行に至ったと調査された。

A被告は8月27日の結審公判で、「障害による社会的視線がどれだけ冷たいかを知っている。双子がそのような苦痛を受けるのではないかと心配になった」とし、「一方、夫は全く育児を手伝ってくれず、『他の人はみんなやっているのに、なぜできないんだ』といつも非難された」と述べた。

A被告は、「夫が『双子を施設に預ける』と言い、これまでの献身が否定された気持ちになった。このような状況が産後うつと重なり、体と心が崩れてしまった」と付け加えた。

A被告は双子を殺害してから別の部屋で自ら命を絶とうとした後、警察に自首した。
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