北朝鮮の教科書(資料写真)=(聯合ニュース)
北朝鮮の教科書(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の書籍やDVD、CDなどを持ち込もうとする試みが韓国で再び発生したことが17日までに分かった。これらのものは韓国で所持などが禁止されており、この4年間の摘発件数はゼロだった。

 最大野党「国民の力」の朴成訓(パク・ソンフン)国会議員室が関税庁から提出を受けた資料によると、北朝鮮の書籍などを国内に持ち込もうとして摘発された件数は2021~24年の4年間、「0」件だったが、今年は8月までに2件あった。

 関税庁が押収したのは北朝鮮の書籍16冊、切手集2冊、CD4枚だった。いずれも6月18日に摘発した。

 そのほか、紙幣、小銭、勲章、メダルなどもあった。

 北朝鮮のものを韓国に持ち込むには南北交流協力法に基づき、当局の承認が必要となる。当局の許可なしに持ち込む行為は違法となり、関税庁が摘発して押収する。

 これに関する摘発件数は2015年に5件、16年に1件、17年に4件にすぎなかったが、18年に27件、19年に25件と急増。20年に1件に減った後、21年から4年間0件を維持してきた。

 朴議員は「しばらく摘発されなかった北の出版物と映像物が李在明(イ・ジェミョン)政権発足とともに、持ち込みの試みがあったことに注目する必要がある」と指摘したうえで、「北の指導部と体制を賛美するものが持ち込まれ、流出することを防ぐため、より厳しい通関管理が必要」と強調した。


Copyright 2025YONHAPNEWS. All rights reserved. 40