特別検察官の事務所に入る韓前首相=9日、ソウル(聯合ニュース)
特別検察官の事務所に入る韓前首相=9日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル中央地裁は16日、昨年12月の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領による「非常戒厳」宣言を巡り、内乱首謀ほう助罪などで在宅起訴された韓悳洙(ハン・ドクス)前首相の公判準備手続きを開いた。同地裁は30日に韓氏の初公判を開き、毎週月曜日に公判を開くことを決めた。

 同地裁は「(公判を)最大限迅速に進める」と明らかにした。

 初公判では非常戒厳が宣言された当日に撮影された大統領室の監視カメラ映像の証拠調査が行われる。ただ、大統領室は軍事上の保護区域に指定されており、証拠調査は非公開で開かれる。

 非常戒厳宣言を巡る内乱事件を捜査する特別検察官チームは8月29日、内乱首謀ほう助や偽証、虚偽公文書作成、公用書類損傷、大統領記録物管理法違反などの罪で在宅起訴した。

 特別検察官チームは韓氏が首相として大統領の権限乱用をけん制する義務があるにもかかわらず、非常戒厳宣言を止めずにほう助したとみている。戒厳宣言文の法律的欠陥を補完するため戒厳後に別の宣言文を作成し、後に破棄した罪などにも問われている。


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