「統一プラスセンター」の開館式であいさつする鄭東泳統一部長官=15日、議政府(聯合ニュース)
「統一プラスセンター」の開館式であいさつする鄭東泳統一部長官=15日、議政府(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の統一部が、北朝鮮を脱出して韓国で生活している住民を指す用語を「北郷民」などに変更する案を検討していることが16日、分かった。

 韓国で脱北者は「脱北民」と言い、法律では「北韓離脱住民」と規定している。

 統一部によると、同部の鄭東泳(チョン・ドンヨン)長官は15日に南北統一に関する教育などを行う「統一プラスセンター」の開館式で、「北韓離脱住民が最も嫌がる単語が『脱』の字。脱北という(言葉の)語感も良くない」と指摘し、北韓離脱住民と脱北民という用語の変更を検討していることを明らかにした。そのうえで、「(今のところ)『北郷民』が一番(支持が)多いようだ」と述べた。

 統一部関係者は用語の変更を検討する研究を依頼したとして、研究結果は11月に出ると説明した。

 北韓離脱住民と脱北民という用語に対する否定的な声は以前からあった。統一研究院が脱北者を対象に実施した調査結果によると、58.9%が用語の変更に賛成した。

 統一部関係者は「北韓離脱住民に対する認識の改善や社会統合のために名称変更が必要なのか、法的用語はそのままにして日常で使う名称だけを変更するか、変更するならどのような呼称が適切なのかなどを総合的に検討する」と述べた。


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