韓国与党「共に民主党」が曺喜大(チョ・ヒデ)大法院長(最高裁長官)の辞任を要求するなど司法への圧力を強めていることに対し、大法院は当惑の中で状況を注視している。同党の秋美愛(チュ・ミエ)国会法制司法委員長は14日、曺氏が尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の裁判を故意に遅延させているなどとしながら「司法の独立を阻み、内乱裁判の迅速性と公正性を侵害する張本人」として辞任を要求した。これに対し、大法院は立場を明らかにしていない。曺氏は尹前大統領に任命された。
◇尹前大統領 9回連続で公判に出廷せず
昨年12月の「非常戒厳」宣言を巡り、内乱首謀罪などに問われている尹錫悦前大統領の公判が15日、ソウル中央地裁で開かれたが、尹氏は出廷しなかった。尹氏はこれで9回連続公判に出廷しなかったことになる。地裁は本人不在のまま公判を進める欠席裁判を行うことを決めた。内乱事件を捜査する特別検察官側は、迅速な裁判進行のために他の事件とまとめて審理し、週4回裁判を開くよう裁判所に要請した。
◇李大統領が「規制合理化戦略会議」開催 規制緩和で企業成長促進へ
李在明(イ・ジェミョン)大統領は「第1回核心規制合理化戦略会議」を主宰し、新産業分野の規制改革策について議論した。会議では、既存の背任罪が企業の経営活動を萎縮させる恐れがあるとして、企業成長を促進するために刑罰を合理化する方策が話し合われた。このほか、人工知能(AI)データを企業がより簡単に活用できるための公共データ開放拡大策、自動運転のテスト走行のための実証地域を拡大する方策などが議題となった。
◇総合株価指数 4日連続で史上最高値
週明け15日の韓国株式市場で、総合株価指数(KOSPI)は前営業日比11.77ポイント(0.35%)高の3407.31で取引を終え、終値では10営業日続伸し、4営業日連続で史上最高値を更新した。
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