この日午前9時55分ごろ、紺色のスーツ姿で同庁に到着した房氏は、報道陣に対し「私事でご心配をおかけして申し訳ありません」とし、「取り調べに誠実に臨みます」と述べた。
警察によると、房氏はHYBE上場前の2019年にベンチャーキャピタル(VC)など既存の投資家らに対し新規株式公開(IPO)計画が遅れると偽り、HYBE役員が出資し立ち上げたプライベート・エクイティ・ファンド(PEF)が設立した特別目的会社(SPC)に株式を売却させた疑い(資本市場法違反)が持たれている。
IPOが行われた後、房氏はPEFから売却益の30%を受け取るなど1900億ウォン(約200億円)の不当利益を得たとみられる。
警察は昨年末に房氏の不正取引疑惑に関する情報を入手し、捜査に着手。検察の指揮を受ける金融監督院の特別司法警察官も警察とは別に捜査を進めている。
業界によると、房氏側は投資家らも株式を売却して大きな収益を得たほか、自身の収益もプットオプション(事前に決められた価格で株式を売却する権利)のリスクを負った上で得たものだと主張しているとされ、警察の取り調べでもこのような立場を説明する見通しだ。
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