詰めの関税協議を行うため訪米した韓国の金正官(キム・ジョングァン)産業通商資源部長官はこの日帰国した。姜氏は「現在の交渉は一つの決まった目標を置いて共に歩み寄る交渉ではなく、互いに新たな条件を提示して最適な均衡を図る交渉」だとして、「不確定要素が多い交渉」と指摘した。
また、李在明(イ・ジェミョン)大統領が関税交渉を「防御的(交渉)」と述べたことに触れ、「国益を最も守る線で交渉を進めている」と強調した。
李大統領は就任100日に合わせて11日に開いた記者会見で先月の訪米で合意文書に署名しなかった理由を問われ、「米国の一方的な関税増額に対し最大限の防御をするための場だった」として、「利益にならない交渉になぜサインするのか」と述べた。
ただ、ラトニック米商務長官が韓国に合意を受け入れるよう圧力をかける発言をしたことなどから、最終的な署名を迫る米政府の圧力が強まるとの懸念も出ている。李大統領の今月の国連総会出席などに合わせて交渉の糸口を見いだすべきだとの声も高まる見通しだ。
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