警察などは首脳会議の開幕を前に脅威や危険要因の遮断・除去などに向けた作戦体制の点検に突入した。
会議開催期間中は人員、対テロ装備なども大挙投入する方針だ。
首脳会議は普門観光団地内の慶州和白コンベンションセンターで開かれ、国立慶州博物館が夕食会の会場として活用される。
3月にAPEC企画団を正式に発足させた慶尚北道警察庁は慶州に指揮本部を設け、準備状況を点検している。
会議開催期間中の警護・警備、交通管理、奇襲デモ防止などに投入される人員は1日当たり最大1万8500人に上る。
警察は今月8、9の両日、普門観光団地で大規模な機動警護訓練も実施した。首脳会議当日は多くの人員に加え、ドローン無力化のための電波かく乱装置、警察特殊部隊の装甲車、ヘリコプターなど地上と空中で活用する対テロ装備も同団地などに投入する。
また、海洋警察は同団地内の湖の水を7割ほど抜き安全点検を実施し、再び水を戻した後、警備艇などを配置する。
セキュリティー・警備作戦は重大機密だが、2005年11月に釜山でAPEC首脳会議が開催されたときの事例を通じて人員・装備運用計画を予測することが可能だ。
2005年の会議には米国、日本、中国、ロシアの4大国を含む21カ国・地域の首脳や閣僚、企業家、国内外のメディア関係者など計2万人余りが参加した。当時はイラク戦争に関連し、イスラム団体によるテロが世界を脅かし、国内外で非政府組織(NGO)主導の反APEC集会も相次ぎ、世界の関心は釜山を訪れる各国首脳の安全に集中した。
開幕の1年以上前からセキュリティー・警備作戦の準備に乗り出した警察は、会議が首都ソウルではなく地方の港湾都市で開催されるという特殊環境を反映し、総合計画や細かい施行計画などを順次策定した。情報機関の国家情報院とは国内外のテロやAPECに反対する団体の動向などに関する情報を共有した。国防部との協議を通じ、分担して警戒に取り組み、消防当局や海洋警察とは災害や不測の事態に備えた合同訓練を実施した。
また、関連施設の基礎工事の段階から安全点検を実施したほか、人員と装備を二重三重に配置し、セキュリティー・警備作戦を展開した。
警察関係者は「訪韓する海外要人の安全に問題が発生しないようAPEC首脳会議期間は隙のない警護体制を維持する」と説明した。
Copyright 2025YONHAPNEWS. All rights reserved. 40