この日の追悼式で日本政府を代表し出席した岡野由紀子外務省国際文化交流審議官は、追悼の辞を通じて「金山の労働者たちの中には、朝鮮半島からきた多くの方も含まれている」と語った。
つづけて「朝鮮半島から来た功労者の方々は戦争という特殊な状況の中、遠く離れたこの地で愛する家族を思い、坑内の危険かつ苛酷な環境で大変な労働に従事した」と語った。
また「終戦まで故郷に帰ることができず、残念ながらこの地で亡くなった方々もいらっしゃる」と付け加えた。
佐渡金山の追悼式は、日本が昨年7月に世界遺産登録を推進する中、韓国側が「朝鮮人の強制労働を含めた全歴史を反映させるよう」求めたことに対し、日本側は韓国側の協力を得るためこれを約束した事項である。
しかし、昨年につづき2回目となる今回の追悼式でも「労働の強制性」についての言及はなかった。
このことから韓国政府は、ことしの追悼式も「不参加」を決定した。
韓国政府の関係者は「『韓国人労働者たちの意思に反して動員され、強制的に労役しなければならなかった』ということが適切に表現されてこそ、“追悼”として成り立つものと判断する」とし「労働の強制性に関する具体的な表現において、接点を見いだすことができなかった」として、不参加の理由を説明した。
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