家族との再会を喜ぶ帰国者=12日、仁川(聯合ニュース)
家族との再会を喜ぶ帰国者=12日、仁川(聯合ニュース)
【仁川聯合ニュース】南部ジョージア州に建設している韓国の現代自動車グループなどの工場に対する捜査で米移民当局に拘束された韓国人労働者らが、拘束から8日後の12日午後、韓国に帰国した。帰国者の1人は両手を挙げて「帰ってきた! 自由だ!」と喜びを爆発させた。

 韓国人316人と日本人3人、中国人10人、インドネシア人1人の計330人が搭乗したチャーター機はこの日午後、仁川国際空港に到着した。帰国者たちは比較的元気そうだったが、疲労も隠せない様子だった。

 姜勲植(カン・フンシク)大統領秘書室長がゲート前で出迎え、到着ロビーに帰国者たちが姿を見せると拍手がわき起こった。報道陣から帰宅したら何をしたいかを問われた帰国者は「温かいご飯を食べたい」「まずシャワーをしないと」と答えた。

 帰国者たちはバスに乗り、家族が待つ待機場所に移動。バスを降りると、駆け寄ってきた妻や子どもたちと抱き合い、涙を流して喜び合った。中学1年生の男子生徒は「パパと久しぶりに会えてうれしい。パパと徹夜でゲームをしたい」と喜んだ。

 米移民・税関捜査局(ICE)や米国土安全保障調査部(HSI)などは4日(現地時間)、ジョージア州サバンナにある現代自動車グループとLGエナジーソリューションの合弁会社の工場建設現場で韓国人や日本人を含む475人を不法滞在などの疑いで拘束。労働者らは11日未明(同)に釈放され、アトランタ国際空港からチャーター機で帰国した。

 LGエナジーソリューションは帰国者全員に、10月の秋夕(チュソク、旧暦8月15日)連休が終わるまで有給休暇を与え、健康診断や心理相談プログラムも提供する方針だ。

 一方、到着ロビーでは市民団体関係者が「トランプは謝罪せよ」などと抗議する場面もあった。警察は機動隊60人や空港警察40人を空港一帯に配置し、警戒にあたった。


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