韓国・慶尚北道などによると、10月末に同道慶州市で始まるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に向けて、21の参加国・地域の言語に対応できる対話型通訳翻訳システムが構築される。
首脳らの宿泊先や金海国際空港、慶州駅、慶州ターミナルなどに人工知能(AI)を基盤とする双方向通訳翻訳機を設置する。一般参加者の宿泊施設にはリアルタイムで1対1の通訳が可能な端末機セットを提供する。
各国首脳や代表団が宿泊するホテルでは専用案内デスクを運営し、外国語が可能な公務員やボランティア、通訳者を配置する。一般参加者の宿泊施設は4~5カ所を一つのエリアとし、各エリアの拠点となる宿泊施設に案内デスク設置など同様のサービスを提供する予定だ。
会議参加者が飲食店を利用しやすいよう「ワールド飲食店」を150店指定する。
ワールド飲食店は衛生管理、親切度、施設環境、外国人の利用しやすさなどを考慮し選定する。QRコードの外国語メニュー表や双方向通訳翻訳機などを備え、店員には接客教育を実施する。
タクシーのAI通訳翻訳プラットフォームも運営し、外国人客の利便性向上を図る。このプラットフォームは今年2月末から2週間、同市で開かれたAPEC第1回高級実務者会合(SOM1)と関連会合の期間中も用いられ、25言語に対応した結果、好評を得た。
また、APEC首脳会議のガイドブックを高級ウエルカムカードの形で支給する計画だ。QRコードを読み取ると会議日程や主要日程、宿泊、飲食店、輸送、観光など首脳会議の関連情報がハングルと英語で提供される。観光商品や高速鉄道(KTX)、シティーツアー、レンタカーの予約や決済なども可能になる見通しだ。韓国語や韓国文化に関する情報を提供するホームページにもつながるようにする。
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