この日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)でブルーチップを集めたダウ工業株30種平均は前日比1.36%高の4万6108.00を記録した。大型株のベンチマークであるS&P500指数は0.85%上昇の6587.47、ハイテク株中心のナスダック指数は0.72%上昇の2万2043.075を記録した。ダウ、S&P500、ナスダックのすべてが史上最高値を更新した。
同日発表された8月の消費者物価は前月比で上昇を見せた。住宅費や食料、エネルギー価格が値上がりし、全体的な物価上昇をけん引した。ただ、市場予想に合致したことからFRBの利下げ観測を後押しした。
米労働統計局によると、8月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.4%上昇した。これは7月の0.2%増や市場予想(0.2%)を上回る水準だ。前年比では2.9%上昇し、前月までの12か月上昇率(2.7%)をわずかに上回った。市場予想(2.9%)には合致した。
変動の大きいエネルギーと食料を除いた8月のコアCPI上昇率は前年同月比3.1%で、ウォール街が集計した予想値(3.1%)と一致した。前月比上昇率は0.3%で、これも市場予想(0.3%)に合致した。
今回の報告書は、インフレ圧力が依然として残っていることを示唆した。ドナルド・トランプ大統領のグローバル関税政策が一部商品の価格を刺激しており、サービス費用の上昇がインフレをより固定化する可能性があるとの分析も出ている。
しかし、それ以上にFRBは雇用の鈍化に焦点を当てる可能性が大きい。労働統計局は、9月6日までの週の失業保険申請件数が季節調整後で26万3000件と予想値(23万5000件)を上回り、前週比2万7000件増加したと発表した。これはほぼ4年ぶりの高水準だ。
プリンシパル・アセットマネジメントのチーフグローバルストラテジスト、シーマ・シャー氏は「今日のCPI報告は失業保険申請の報告にかき消された」とし、「CPIは予想よりやや高いが、FRBが来週利下げを発表することにためらいを与えるものでは全くない」と述べた。
続けて「失業保険の急増はFRBの意思決定により大きな緊急性を与えるだろうし、パウエル議長が連続的な利下げの可能性を示唆する可能性が高い」と付け加えた。
シカゴ商品取引所(CME)のフェドウォッチツールによれば、フェデラルファンド金利先物市場では9月の利下げの可能性が100%織り込まれている。「ビッグカット」(0.5%利下げ)の可能性は5.2%となっている。
ハイテク株はまちまちの動きを見せた。テスラが6.04%上昇した一方、アップル(1.43%)、マイクロソフト(0.13%)、アルファベット(0.51%)は上昇した。反対にアマゾン(-0.16%)、メタ(-0.14%)、エヌビディア(-0.08%)は小幅に下落した。
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