盧載憲氏(左)と李石培氏(資料写真)=(聯合ニュース)
盧載憲氏(左)と李石培氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府が駐中国大使に盧泰愚(ノ・テウ)元大統領の長男の盧載憲(ノ・ジェホン)東アジア文化センター理事長を内定したことが11日、分かった。

 韓国の政府高官は聯合ニュースの取材に対し、「盧氏を中国大使に内定し、実務手続きが進められている」と明らかにした。

 盧載憲氏は先月、李在明(イ・ジェミョン)大統領が派遣した特使団の一員として中国を訪問した。

 盧載憲氏が中国大使に抜てきされた背景には、盧泰愚元大統領が在任中の1992年に中国と国交正常化を結ぶなど、いわゆる「北方政策」に取り組んだことがあるとみられる。

 ただ、盧載憲氏は外交官出身ではなく、政府の高官を務めた経験もないため、「想定外の人事」との見方がある。

 駐中大使は今年1月、鄭在浩(チョン・ジェホ)前大使が離任してから空席となっている。

 一方、駐ロシア大使には李石培(イ・ソクベ)元ロシア大使が内定した。李氏は19~22年にロシア大使を務めた。両国関係がぎくしゃくしていることを受け、現地事情に詳しい安定的な人物を大使に置き、ロシアとの関係を管理する狙いとみられる。


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