両幹事によると国情院はジュエ氏の訪中について、滞在中は外出を自粛しメディアへの露出も避けていたものの、「有力後継者としての足場を固めるためのストーリーとしては十分だった」と指摘した。またジュエ氏の訪中は金正恩氏からジュエ氏への世襲を念頭にしたストーリーを完成させるための過程だったと分析した。
また国情院は金正恩氏にジュエ氏以外にも、障がいを持っている子どもや留学中の子どもがいるという説について「有力ではない」とし、特に留学については隠しきれないため、可能性は低いと報告した。
金正恩氏の健康状態については「大きな異常はないと判断される」とし、「心拍数や血圧などほとんどが正常範囲にあると分析される」と報告した。北朝鮮が訪中した金正恩氏とジュエ氏の生体情報の流出を最小限に抑えるため、両氏に関連した廃棄物などを特別機で持ち帰るなど万全の注意を払ったことが確認されたとも説明した。
国情院は「北が訪中を通じて得た自信を土台に攻勢的な動きをする可能性が高くなった」として「中国との人的・物的協力の拡大を模索し、金正恩氏のロシア訪問を手札として活用して同盟の長期化や見返りの追加確保に拍車をかける可能性が高まった」と分析した。
また「米国とは対話のハードルを高めて交渉を圧迫するものの、水面下の接触を模索する戦略を取るだろう」とし「韓国との関係は『敵対的な2国家』を基調とし、韓米同盟の変化を見極めようとするだろう」と予想した。
国情院は金正恩氏の訪中には成果もあったが限界もあったとし、北朝鮮、中国、ロシアの3カ国が連携する姿勢を見せたものの、3カ国首脳会談や3カ国による政策協議プラットフォームの構築に進展がなく、中朝、ロ朝会談で隔たりがあったのではないかと分析した。
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