HD現代重工業労組(民主労総金属労組現代重工業支部)は午前9時から7時間、HD現代尾浦労組とHD現代三湖労組は午後1時から4時間の部分ストを行った。造船3社による共同ストは今年に入って2度目となる。
HD現代重工業の労使は、ことし7月18日に提示された基本給13万3000ウォン(号俸昇給分3万5000ウォン含む)の引き上げ案が組合員総会で否決され、交渉は難航。労使は依然として賃金引き上げ方式と規模について、いまだに意見が対立したままだ。
HD現代重工業労組のペク・ホソン支部長は、この日のスト開始後の午前9時45分ごろ、ウルサン(蔚山)造船所内の高さ約40メートルにあるターンオーバクレーンに登り、高空籠城(高い所での立てこもり)に突入した。
ペク支部長は「賃金交渉の突破口を開かなければならないとの決心をするしかなかった」とし、「高空籠城で最高経営者の決断を引き出す」と述べた。さらに、「会社は尾浦造船を合併し、MASGA(マスガ)プロジェクトの実現構想で世界的な船舶建造企業の地位を高めているにもかかわらず、それを成し遂げた構成員と組合員への待遇や補償が見られないのが非常に残念だ」と付け加えた。
高空籠城の直後、籠城現場周辺で組合員と会社側の警備員の間でもみ合いが発生。この出来事の際、女性の組合員が警備員のひじで顔を殴られ、病院へ運ばれた、と組合側は主張。一方、会社側も職員2人が組合員から暴行を受けたと訴えている。
このように対立が深まる中、ペク支部長は全面ストを宣言。労組は11日から無期限の全面ストに突入する方針だ。
HD現代尾浦とHD現代三湖は、会社側がまだ交渉案を提示していない状況だ。両社はHD現代重工業の動向を見守りながら、交渉のペースを調整しているとみられる。
また、12日にはHD現代系列会社の労組と共に、京畿道城南市に所在するHD現代グローバルR&Dセンターでの闘争を計画。HD現代重工業労組関係者は、「会社が1次案よりもさらに進んだ2次案を提示すべきだ。公正な成果分配のために闘争を続ける」と述べた。
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