8日時点の工事の進捗(しんちょく)率は85%。関係者は「構造が比較的単純で、工事が速く進んでいる」と説明した。会場内には宴会場、公演ステージ、展示空間などが設けられる。
夕食会場は各国首脳や出席者が食事をしながら親交を深める場所であるため、政府は苦心の末、新羅時代の金冠や石造遺物などさまざまな文化財の観覧が可能で、韓国の美を見せることができる同博物館を夕食会場に決めた。
今年初めに同博物館が夕食会場に決まり、工事が遅れるのではないかという懸念もあったが、順調に進んでいる。
慶尚北道と慶州市は夕食会場だけでなく首脳会議場、国際メディアセンター、展示場の工事も加速させている。いずれも今月中には完工する予定だ。
同会議の慶州開催は昨年6月に決まった。準備期間が1年4カ月と短いため既存の施設を利用し、新築する場合は比較的シンプルな会場を建てることに重点を置いた。
首脳会議場として使われる慶州和白コンベンションセンター(HICO)はリモデリング中だ。各国首脳が利用する施設であるため警護やセキュリティーを理由に会議開幕前まで外部に公開されない。
首脳会議場の隣に建設中の国際メディアセンターは夕食会場とともに新築される施設だ。
2次電池、エネルギー、半導体、自動車、バイオなどの産業を広報する展示場は慶州エキスポ大公園内に設置される。
慶尚北道と慶州市は民間宿泊施設の協力を得て、各国首脳と随行員の宿泊先の手配にも力を注いでいる。首脳会議場から半径3キロ以内に4463室、10キロ以内に1万2812室の客室が準備され、慶州市内の宿泊施設だけで全訪問者を収容できると見込んでいる。
慶州地域の12の主要ホテルは50億ウォン(約5億3000万円)から1700億ウォンをかけて改装工事を行っている。
また、慶尚北道、警察、消防などは感染症危機管理対応訓練、生物テロ対応訓練、航空機事故収拾訓練、消防訓練などさまざまな訓練を実施し、対応力を高めている。
同道の李チョル雨(イ・チョルウ)知事は「APEC首脳会議は世界が注目する国際行事であるため何よりも安全が最優先だ」とし、「全ての危険要素に備え、隙のない安全網を構築する」と強調した。
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