韓国人労働者約300人が拘束されている米移民当局の施設=9日、フォークストン(聯合ニュース)
韓国人労働者約300人が拘束されている米移民当局の施設=9日、フォークストン(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国・現代自動車グループなどが米ジョージア州に建設している工場で、米国の移民当局に不法滞在などの疑いで拘束された韓国人労働者約300人が釈放され、自主出国の形で帰国することが10日、分かった。

 外交消息筋によると、拘束者は10日午後2時半(現地時間)ごろ、アトランタ空港からチャーター機で現地を出発する予定だ。

 大多数が帰国するとみられるが、全員かどうかは確認できていない。チャーター機には工場で韓国人と共に拘束された外国籍者の一部も搭乗する可能性がある。

 米移民・税関捜査局(ICE)や米国土安全保障調査部(HSI)などは4日、ジョージア州サバンナにある現代自動車グループとLGエナジーソリューションの合弁会社の工場建設現場で大規模な取り締まりを実施し、「滞在目的に合わない」などとして韓国人約300人を含む約475人を拘束した。

 韓国政府は拘束者の安全かつ早期の釈放を最優先とし、米側と協議を進めてきた。姜勲植(カン・フンシク)大統領秘書室長は7日、「拘束された労働者の釈放交渉が終わった」と発表。趙顕(チョ・ヒョン)外交部長官は8日の国会外交統一委員会で、労働者が釈放後に米国へ再入国する際、不利益を受けないよう米側と大筋で合意したと明らかにした。また、同問題の最終的な解決のため米国を訪れ、10日にルビオ国務長官らと会談する予定だ。


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