「2025 MCT(Magok Culture & Tech Festival)フェスティバル」組織委員会キム・ヨング組織委員長が明らかにした抱負だ。イベント名に盛り込まれているように、ことし開幕する「MCTフェスティバル」は、韓国ソウル市カンソ(江西)区マゴク(麻谷)洞一帯で開かれる科学技術・芸術文化の融合フェスティバルである。
特に、専門家が集う国際カンファレンスは、キム委員長が今回の行事で最も重視する核心だ。今後は規模を拡大し「韓国版ダボスフォーラム」へと成長させることが彼の抱負である。
キム委員長は最近、ソウル市ヨンサン(龍山)区のヘラルドスクエアで記者と会い「ことしの行事を通じて礎を築き、将来的には世界中の知性が集まり地球の未来を討論する、そんな”韓国版ダボスフォーラム”に成長させることを目標にしている」と強調した。キム委員長は現在、韓国人工知能振興協会の理事長も務めている。
MCTフェスティバルは、科学技術と文化芸術の融合を先導するという趣旨で企画された行事だ。本行事は今月12日から14日までの3日間、COEXマゴクのマゴク広場・ソウル植物園一帯で行われる。
今回のフェスティバルでは、国際カンファレンス、企業オープンハウス、国際ドキュメンタリー映画祭特別上映会、映像ストーリー公募展、ARスタンプラリーなど、多彩なプログラムが繰り広げられる予定だ。
名称に「麻谷」が含まれている点も興味深い。キム委員長は「世界最高水準のR&Dインフラと先端産業が集まっており、同時にソウル植物園のような生態空間や地域コミュニティーの暮らしも息づいているのが麻谷だ」とし、「さらに近隣には2つの国際空港(インチョン・仁川とキンポ・金浦)があり、世界と韓国をつなぐ場所でもある」と語った。続けて「技術・自然・文化芸術が共存しているため”融合の価値”を最も自然に実現できる地域だ」とし、「人・技術・科学・文化が出会う最適の場所だ」と付け加えた。
多彩なプログラムの中でも、キム委員長は「国際カンファレンス」を核心に挙げた。彼は「世界的な技術・文化の革新者らが集まり、技術・文化・社会の未来を語る場はめったに訪れない機会だ」とし、「人工知能、ロボットなど科学技術の発展がどのように人文学と調和できるのかを感じられる場になる」と自評した。
カンファレンスでは、韓国の科学技術トップ専門家による講演に加え、世界的なSF作家ケン・リウが参加するトークコンサートも予定されている。キム委員長は「科学技術の発展によって、果たして人類の生活は本当に幸せになったのかという懐疑的な視点がある」とし、「今回のカンファレンスを通じて、人間の幸福に寄与できる科学技術発展の可能性を模索する重要な契機となるだろう」と強調した。
カンファレンス以外にもさまざまなイベントが企画されている。キム委員長は「技術を”学習”よりも”遊び”として体験できることに重点を置いた」と述べ、「AR技術を活用したウォーキングコンテンツ”マゴクGO”では、スマートフォンを持ちながら街を歩くと、仮想オブジェクトやストーリーが展開され、未来技術プレイグラウンドではドローン、ロボット、AIメディアを直接触れて操作できる」と説明した。
さらに「AI映像ストーリー公募展は、市民が創作者になる道」とし、「遊びや体験を通じて技術は恐怖の対象ではなく、ともに生きるツールとして身近に感じられる」と付け加えた。
マゴク広場とソウル植物園一帯にも、公演、体験ブース、フォトゾーンが設置される。「本を読むマゴク」プログラムでは、芝生で本と過ごす時間が提供され、特別上映館では世界の最新ドキュメンタリーを無料で楽しむこともできる。
キム委員長は「単発イベントと捉えるのではなく、行事を通じて生み出された知識と創作物は、デジタル”知識ハブ”とARアーカイブに保存される」とし、「マゴクは365日生き続ける文化技術の聖地となり、オンラインコミュニティを中心に、フェスティバル後も交流と実践が続く場所になる」と強調した。続けて「科学技術に温かい心臓を、文化に力強い翼を与える旅を継続的に進めていく」とし、「今後、世界最高の文化技術融合フェスティバルへと成長し、マゴクに全世界の人々が訪れる文化技術の港となることを願う」と付け加えた。
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