両氏は会談後に発表した共同メディア発表文で「急変する安保環境の中で韓日・韓米日協力を安定的に推進することが重要だという意見で一致し、両国の国防協力関係を未来志向的に発展させていく必要性に共感した」と表明。人工知能(AI)・無人システム・宇宙など先端科学技術分野で未来志向的かつ相互互恵的な協力の可能性を模索すると強調した。
韓日国防相会談の結果に先端科学技術分野の協力が盛り込まれたのは今回が初めて。先端科学技術分野での協力が進めば、韓米日3カ国の軍事訓練、韓日部隊の交流や人的交流、協議体の運営などに限られていた韓日の安保協力がさらに拡大される見通しだ。
国防部の関係者はこれに関し「軍事技術の協力ではない」とし、国防分野と連携できる民間技術分野で協力の可能性を模索しようという意味だと説明した。
両氏はまた、先月23日に東京で開かれた韓日首脳会談で両国が戦略的意思疎通の強化に合意したことに言及。国防当局間でも意思疎通を強化することを決めたと明らかにした。両国国防相の相互訪問や会談を含む国防当局間の定例協議と人的交流を活性化させることで一致し、11月に東京で開催される「自衛隊音楽まつり」に韓国軍楽隊が参加することも申し合わせた。
両氏はまた、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対して韓米日協力を維持し、ロ朝軍事協力の強化にも共同で対応することを決めた。さらに、朝鮮半島の完全な非核化に対する確固たる意志も再確認した。
韓日国防相会談は昨年11月にラオスで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)拡大国防相会議(ADMMプラス)に合わせて開かれて以来10カ月ぶりとなる。日本の防衛相が韓国を訪問し、ソウルで会談が開かれたのは2015年以来10年ぶり。
中谷氏はこの日韓国に到着し、9日に帰国する。滞在中に国立墓地の国立ソウル顕忠院や韓国海軍第2艦隊などを訪問する。海軍第2艦隊では、10年3月26日に北朝鮮の魚雷攻撃により撃沈された韓国海軍哨戒艦「天安」の46人の犠牲者を追悼する予定だ。
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