握手を交わす金正恩氏(左)と習近平氏=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
握手を交わす金正恩氏(左)と習近平氏=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
◇北朝鮮「核保有国」と中ロが認定か 韓国の対北戦略は一層複雑に

 北朝鮮、中国、ロシアの首脳は中国・北京で3日に開かれた抗日戦争勝利80年記念の軍事パレードを並んで観閲した。3カ国が結束を誇示したことで、韓国政府の外交戦略の難度がさらに高まったとの懸念が出ている。天安門広場で行われた軍事パレードでは、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)とロシアのプーチン大統領が習近平国家主席の隣に立ち天安門楼上から観閲。1956年以来、約66年ぶりに3カ国の首脳が一堂に会し、米欧への対抗軸を示した。中ロが北朝鮮を核保有国と事実上認めたとの見方も出ており、認めたのであれば、反米の核保有国という共通項を持つことになる。特に中国政府は北朝鮮の核保有を認めないとする立場を示してきたが、これが変わった可能性がある。これまでの中朝首脳会談で中国は北朝鮮の非核化に言及したが、4日の首脳会談では触れなかった。

◇国会議長 金正恩氏と7年ぶり再会「握手交わしたこと自体が成果」

 中国の抗日戦争勝利80年記念の軍事パレードに出席するため訪中していた禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長は、仁川国際空港に到着後、記者団に対し「当初目標にしていた韓中協力増進だけでなく、朝鮮半島の平和問題でも意外な成果を上げた」と話した。パレードの前に金正恩氏に会ったことについて「まずは会うことができ、握手を交わしたこと自体が成果ではないかと思う」と評価した。禹氏が「お久しぶりです。7年ぶりですね。会えてうれしいです」と述べると、金正恩氏も「はい、うれしいです」と応じたという。

◇干ばつで「災害」指定の江陵市 懸命の給水作業続く

 北東部の江原道江陵市が干ばつによる「災難(災害)事態」地域に指定されてから5日で7日目を迎え、自治体は給水路や給水車、ヘリコプターなどを総動員して懸命の給水作業を行っている。江原道と江陵市によると、同市の生活用水の87%を供給する五峰貯水池の貯水率は13.2%で、前日から0.3ポイント低下した。道と市は4日、貯水率低下を防ぐために軍部隊や消防隊などを投入し、計2万6416リットルの水を供給した。

◇李大統領 8日に与野党代表と会合=野党代表と個別面会も

 李在明(イ・ジェミョン)大統領は8日、大統領室庁舎で与党「共に民主党」の鄭清来(チョン・チョンレ)代表や最大野党「国民の力」の張東赫(チャン・ドンヒョク)代表と昼食会を兼ねた会合を開く。大統領室の金炳旭(キム・ビョンウク)政務秘書官が記者会見で明らかにした。金氏は「会合は特別な議題を決めず、自由に行われる」と述べた。昼食会後は李大統領と張氏が個別に面会する。両氏が面会するのは初めて。

◇外国人労働者の不当待遇・賃金未払い 李大統領が実態調査指示

 李大統領は首席秘書官・補佐官会議で、国内の外国人労働者に対する不当な待遇や賃金未払いに対する実態調査を行うよう指示した。大統領室の姜由楨(カン・ユジョン)報道官が伝えた。李大統領は2日の閣議でも、外国人労働者が強制送還させられた場合、雇い主は賃金の支払いを免れることができるため未払いとなるケースが多いとして、法務部に対し未払いの賃金を受け取れるまで外国人労働者の出国を保留するなど配慮してほしいと要請した。


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