討論会で発言する李在明大統領(中央)=5日、仁川(聯合ニュース)
討論会で発言する李在明大統領(中央)=5日、仁川(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は5日、ソウル近郊・仁川の松島コンベンシアで開催された「バイオ革新討論会」でバイオ医療産業の飛躍に向けた戦略を発表した。2030年までにバイオ医薬品の輸出額を2倍にするほか、年間売上高1000億円超の「ブロックバスター(超大型)」新薬3種開発、新薬開発のための臨床試験件数世界3位を目指し、規制緩和と産業育成を支援する。

 政府によると、世界の医薬品市場の規模は昨年1兆7487億ドル(約259兆円)と半導体のおよそ3倍で、年平均4.7%成長している。このうちバイオ医薬品は年11.9%成長するなど、急成長している。

 韓国の昨年のバイオ医薬品の輸出額は58億ドルで、世界10以内に入っている。政府はこれを5位以内に引き上げることを目標に、迅速な新薬発売に向けた規制緩和や、バイオ後続品(バイオシミラー)承認のための臨床試験の条件緩和などを進める。

 人材11万人を育成し、新薬開発の全周期にわたって投資市場を活性化するための政府ファンドも拡大する。

 また韓国が強みを持つ医薬品の開発・製造受託(CDMO)事業で競争力を維持、拡大するため、インフラや税制面などで企業を支援し、素材、部品、設備の国産化率を高める。

 戦略発表後に開かれた李在明(イ・ジェミョン)大統領主宰の討論会には関係官庁、国内バイオ医薬産業のトップや関連団体などから計約130人が参加し、「規制改革」や「成長と競争力強化」などについて議論が行なわれた。


Copyright 2025YONHAPNEWS. All rights reserved. 40