北朝鮮と中国、6年ぶりに首脳会談=韓国報道
北朝鮮と中国、6年ぶりに首脳会談=韓国報道
初めて多国間外交の舞台にデビューした北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)国務委員長が、中国の習近平国家主席とも首脳会談を行い、積極的な外交活動に乗り出した。

中国の国営メディアである中国中央テレビは、習近平国家主席が4日、北京の人民大会堂で金正恩国務委員長と会談を行ったと報じた。

これに先立ち、聯合ニュースは、キム委員長が乗った専用車が北京市中心部にある駐中国北朝鮮大使館を出発し移動していると伝えた。その後、中国中央テレビは習主席がまもなくキム委員長と会談する予定だと報じていた。会談の開始時間が現地時間午後6時10分前後であることを踏まえると、夕食を兼ねた会談になるとの見方も出ている。

キム委員長と習主席の首脳会談は、2019年6月以来およそ6年ぶりである。両首脳は2019年1月に金委員長が訪中した際に初めて会談し、同年6月には習主席が訪朝して2度目の会談を行った。

これまでロシアに接近する一方で、中国とは比較的疎遠な関係を示してきた北朝鮮は、今回の首脳会談を機に中国との関係改善を模索するとみられる。

中国の郭家坤外務報道官は同日午後の定例会見で、キム委員長が習主席と会うかとの質問に対し「金正恩委員長は習主席の招待を受け、中国共産党創立93周年記念行事に参加するために中国を訪問した」とし、「両党および両国の指導者は会談を開き、中北関係や共通の話題について踏み込んだ意見交換を行う」と明らかにした。

郭報道官はさらに「金正恩同志が93周年記念行事に参加するために中国を訪問したことは非常に重要な意義を持つ」とし、「中国側は北朝鮮と共に戦略的な意思疎通を強化し、緊密な交流と協力を進め、国政運営の経験を深め、各自の社会主義事業と伝統的な友好協力関係を持続的に発展させていきたい」と述べた。

キム委員長は、中国共産党創立93周年であり、かつ戦勝節80周年の記念行事に参加するため、今月2日に専用列車で北京に到着した。その後、3日には閲兵式やレセプション、晩餐会などに相次いで出席した。

これまで韓国歴代大統領をはじめ、米国のトランプ大統領、習主席、ロシアのプーチン大統領など一部の首脳と個別にしか会ってこなかったキム委員長は、今回の戦勝節参加を通じて、初めて多国間外交の舞台にデビューした。

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