韓国政府が独自に開催した佐渡金山の追悼式の様子=2024年11月25日、佐渡(聯合ニュース)
韓国政府が独自に開催した佐渡金山の追悼式の様子=2024年11月25日、佐渡(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】朝鮮半島出身者が強制労働を強いられた新潟県の「佐渡島の金山」の労働者の追悼式について、韓国政府は昨年に続き今年も参加しない方針を決めた。韓国政府関係者が4日、記者団に明らかにした。

 同関係者は「韓国人労働者の魂を慰霊し、遺族を慰める方向で開催されるよう積極的に日本側と協議し、実際に両国間で真剣な協議が進められた」としつつ、「結果的に核心的な争点について意見の隔たりを縮められなかった」と説明した。

 核心争点については、「韓国人労働者が意思に反して動員され強制的な労役を強いられたという点が適切に表現されてこそ追悼の格を備えられると判断したが、双方の追悼の辞の内容の中で労働の強制性に関する具体的な表現で接点を見いだせなかった」と明らかにした。

 日本側が今年の追悼式を13日に開くとされる中、残りの期間を勘案すれば追悼式前までに接点を見いだし、参加を準備する時間がないと判断したとみられる。

 韓国政府は不参加の決定をこの日午前に日本側に通知したという。

 日本側が主催する追悼式に参加しないことを決めた韓国政府は遺族に対し、独自の追悼式を開く計画を伝えた。独自の追悼式は今秋中に開催するとみられる。

 追悼式は佐渡島の金山が昨年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録される際、韓国が朝鮮半島出身者の強制労働を含む全体の歴史を反映するよう求め、日本側が毎年開くと約束していた。だが、日本側は反省や謝罪が見られない追悼式を準備し、追悼式の名称などを巡っても韓国側と大きな意見の違いをみせた。

 昨年11月24日に佐渡市で開催された追悼式に韓国側の遺族と政府関係者は参加せず、同25日に同市にある朝鮮半島出身者の宿舎の跡地で独自の追悼式を開いた。


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