ソウル近郊の平沢港=(聯合ニュース)
ソウル近郊の平沢港=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が4日発表した国際収支(速報値)によると、7月の経常収支は107億8000万ドル(約1兆6000億円)の黒字だった。黒字幅は前月(142億7000万ドル)に比べ減少したが、7月としては過去最大を記録。2000年以降では2番目に長い2年3カ月連続の黒字となった。

 今年1~7月の黒字額(601億5000万ドル)も前年同期(492億1000万ドル)を22.2%上回った。 

 7月の経常収支を項目別にみると、商品収支(貿易収支に相当)の黒字(102億7000万ドル)は6月として歴代3位だった前月(131億6000万ドル)から約29億ドル減少。ただ、昨年7月(85億2000万ドル)よりは約18億ドル多く、7月としては3番目の高水準を記録した。

 輸出(597億8000万ドル)は前年同月比2.3%増加し、2カ月連続で増えたが、6月(603億7000万ドル)からは1.0%減少した。

 半導体(30.6%増)、乗用車(6.3%増)などの増加率が大きかった。一方、コンピューター・周辺機器(17.0%減)、医薬品(11.4%減)などは減少した。

 地域別では東南アジア(17.2%増)、欧州連合(EU、8.7%増)、米国(1.5%増)向けで好調だったが、中国(3.0%減)、日本(4.7%減)向けでは苦戦した。

 輸入(495億1000万ドル)は前年同月比0.9%減少したが、前月比では4.9%増加。前年同月に比べエネルギー価格が下落した一方、前月よりエネルギー類の輸入量が増加した。

 原油(16.7%減)、石油製品(5.8%減)など原材料の輸入は前年同月比4.7%縮小した。半導体製造装置(27.7%増)、情報通信機器(12.6%増)、半導体(9.4%増)など資本財の輸入は6.2%増えた。

 サービス収支は21億4000万ドルの赤字で、赤字幅は前月(25億3000万ドル)や前年同月(23億9000万ドル)を下回った。旅行収支は9億ドルの赤字だったが、夏の繁忙期に外国人の訪韓旅行が増加し、赤字幅が前月(10億1000万ドル)に比べ縮小した。

 給与・賃金と投資に伴う利子や配当を差し引きした所得収支(第1次所得収支)は29億5000万ドルで、前月(41億6000万ドル)の約70%の水準にとどまった。直接・証券投資の配当収入が減少し、配当所得収支が34億4000万ドルから25億8000万ドルに減った影響が最も大きかった。 


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