金正恩氏(資料写真)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
金正恩氏(資料写真)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府系シンクタンクの国家安保戦略研究院は2日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が3日に中国・北京で開催される抗日戦争勝利80年を記念する行事に出席する意図とその影響に関する報告書を公表した。同研究院は金氏の訪中の主な目的について、中国やロシアとの関係を強化して支持を取り付けることで米国との交渉を有利に進める狙いがあると分析した。

 報告書は北朝鮮が2018年から19年にかけて中朝首脳会談を開催して関係を改善した後、米朝首脳会談に臨んだ例を挙げ、今後開催される可能性がある米朝首脳会談の前に中国の支持確保が必要だったとみられると指摘した。

 またウクライナ侵攻を続けるロシアを支援するため北朝鮮が兵士を派遣してから、北朝鮮の外交はロシア一辺倒だったが、これを改善してバランスを取るための動きとし、北朝鮮が安全保障分野ではロシアと、経済分野では中国との協力を強化する戦略を選ぶ可能性があると予想した。

 中国側が金氏を行事に招いたのも、中朝関係を改善するためと分析された。

 ロシアについても、金氏の訪中に合わせて現地で首脳会談を開催し、両国の緊密な関係を維持する可能性が指摘された。


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