水不足で貯水率14.4%…例年の4分の1水準=韓国江陵市
水不足で貯水率14.4%…例年の4分の1水準=韓国江陵市
深刻な水不足により、韓国カンウォンド(江原道)カンヌン(江陵)市に「災難事態」が宣言される中、江陵市は水不足克服のため行政が力を出している。

江陵市のキム・ホンギュ市長は1日、市庁災難状況室で水不足対応の非常対策に関する2回目の記者会見を開き、今後の短期対策と中長期対策について発表した。

現在、市は世帯別の水道メーターを75%閉める制限給水を実施している。この場合、水圧が下がるため水の供給が速くはないが、各家庭で水を使用することはできる。

しかし、市は飲料水源であるオボン貯水池の貯水率が10%を下回る場合、時間制・隔日制の給水を検討する計画だ。この日の午後、オボン貯水池の貯水率は14.4%で、例年同時期(71.7%)の4分の1に過ぎない水準まで落ち込んだ。0%に達した場合、補助水源を活用して最短期間で給水を支援する。

ただし、医療施設や社会福祉施設など必須施設には例外なく生活用水を供給するため、散水車を配置する予定である。

現在までに2リットル入りミネラルウォーター135万本を備蓄しており、貯水率が15%以下に落ちた先月28~29日には、社会福祉施設や学校などに優先的に配布を完了した。

干ばつ以降、市全域で農業用水の供給も全面中断されたが、市はトンマク・チルソン・チャンヒョン貯水池などの代替水源から取水した水を、農地に供給する計画である。

観光業界にも制約が課される。地域の150室以上の大規模宿泊施設には、プールやサウナなど必須ではない水使用施設の運営制限を要請した。江陵観光開発公社の宿泊施設は、貯水率が10%を下回れば全面的に営業を停止する。

キム市長は中長期的な対策として「老朽化した上水道管網の近代化事業、浄水場整備、地下水貯留ダムの設置などを通じて、生活用水と農業用水の供給安定化を推進する」と伝えた。

また、小河川治水せきの設置、同地域での砂防ダムによる用水確保、多目的農村農水開発事業なども並行して進め、さらに公共下水処理水の再利用事業やナムデチョン地下ダムの設置により、一日6万~6万5000トンの生活・農業用水を確保する計画である。

これらの事業が完了すれば、一日9万トンの用水を安定的に供給できると市は見込んでいる。

この日の会見に先立ち、キム市長は「歴代最悪の水不足により市民が経験しているご不便とご心配を十分に軽減できなかったことを、改めて深くお詫び申し上げる」と述べ、「江陵市は市民とともに全力を尽くし、必ず水不足を克服する」と強調した。

一方、政府は先月30日、江陵に災難事態を宣言した。自然災害で災難事態が宣言されたのは今回が初めてである。

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