園幸とは、朝鮮時代に王が両親の墓へ行幸することを指す。正祖の1795年乙卯年の園幸は、母・恵慶宮洪氏とともに父・思悼世子の墓である「隆陵」へ向かった8日間の歴史的旅程であった。
当時は6,000人余りの民衆が共にしたこの行列を現代によみがえらせ、共同で再現するこの行事は、ことしで8回目を迎える。特に昨年の行事は、ファイナンシャルニュースと韓国リサーチが全国84の秋祭りを対象に実施した「消費者満足度調査」で総合1位に選ばれた。
ことしは総勢4,600人余りの市民が、景福宮から華城・隆陵までの31.3㎞の区間で行列に直接参加する予定だ。
まずソウル市では、公募を通じて正祖大王、恵慶宮洪氏など主要人物の役割を担う市民を選抜し、さらに「観光民人(王を見ることは光を見るのと同じだとされ、王を一目見ようと行列近くに押し寄せた群衆)」1,300人を募集し、合計1,500人の行列を景福宮からノドゥル島までつなげる。
水原市では、市民団体やクラブで構成された1,000人規模の市民パレードと、1,300人の再現行列など、総勢2,300人余りが参加する。陵幸行列は連合の風物隊、伝令馬を先頭に、正祖大王と恵慶宮洪氏まで歴史的考証に基づいて生き生きと再現される予定だ。
華城市では、東灘セントラルパークからコスプレイヤー・一般市民・外国人らが参加する現代パレード行列が出発し、黄界洞を経て黄求知川堤防道路を通り、顕忠公園で合流した伝統考証行列とともに進み、総勢800人余りの行列団が正祖孝公園まで歩く。
ソウル市文化本部の金泰熙本部長は「230年前の正祖大王の孝心と愛民精神を現代に蘇らせ、4つの自治体の市民全員が参加する意義ある祭りとなるよう、万全の準備を尽くしたい」と語った。
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