金氏はこれまで4回訪中したが、2018年3月の初訪中と19年1月の4回目の訪中は特別列車で移動した。
18年5月と6月の訪問時には専用機「チャムメ1号」を利用した。
金氏は政権発足当初、北朝鮮内の長距離移動に「チャムメ1号」をよく利用していたが、この数年は航空機を利用しておらず、今回の訪中も特別列車の利用が有力視されている。
チャムメ1号が利用されないのは、同機の老朽化のためとみられる。
2018年6月にシンガポールで開催された米朝首脳会談では、中国国際航空(エア・チャイナ)の特別機で現地入りした。
専用機の老朽化はさらに進んだが、その後、北朝鮮が新たな機体を用意したという動きは確認されていない。
特別列車の通過が予想される路線から近い中国・丹東のホテルで外国人の予約が制限されていることも、列車での訪中が有力視される理由として挙げられる。北朝鮮との国境に近い同ホテルは北朝鮮側を望むことができ、韓国人客にも人気だ。
聯合ニュースの取材によると、同ホテルの北朝鮮を望める部屋は30日から9月3日まで予約は可能だが、中国人のみが対象という。これまでも同ホテルは金氏の訪中前後に中国人の予約のみ受け付けたことがある。
2018年の米朝首脳会談の際と同様に、中国の航空機を利用する可能性が残されているものの、国際社会が注目する中、体面を失ってまで選択する可能性は低いとみられる。
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