記者会見を行う魏氏=25日、ワシントン(聯合ニュース)
記者会見を行う魏氏=25日、ワシントン(聯合ニュース)
◇米国との原子力協力巡り「意味ある議論」 使用済み核燃料再処理に弾みか

 韓国の魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長は25日(米東部時間)、同日の韓米首脳会談の結果について「李在明(イ・ジェミョン)大統領とトランプ米大統領は両国の造船協力を大幅に拡大することで一致し、原子力協力についても意味のある議論を行った」と述べた。魏氏は米ワシントンのプレスセンターで姜勲植(カン・フンシク)大統領秘書室長、金容範(キム・ヨンボム)政策室長と共同記者会見を行った。今後も原子力協力に関して米国と追加協議を続けるとしながら「新たな協力領域を開拓するという訪米の目標において所期の成果を収めた」と評価した。韓国が使用済み核燃料の再処理に向けて韓米原子力協定の改定を推進している中、協定改定に関する韓米間協議が行われる可能性があるとの見方も出ている。

◇韓米首脳会談終え「実用外交」軌道に 今後の「請求書」に懸念も 

 李在明大統領は25日(米東部時間)、「国益中心の実用外交」を軌道に乗せるための最大の関門とされていた韓米首脳会談を無事に終えた。会談前には趙顕(チョ・ヒョン)外交部長官や姜勲植大統領秘書室長が調整のため急きょ米国に向かうなど突発的な状況も発生したが、李大統領とトランプ大統領との初対面は無難に終わったといえる。ただ、関税問題や韓米同盟の現代化など韓米間の主要な争点が完全に解決したとは言えず、「本当の請求書」が届くのはこれからだという指摘も出ている。

◇最大野党の新代表に張東赫氏 尹氏弾劾反対派

 保守系最大野党「国民の力」は、国会で開いた党大会で新たな党代表に張東赫(チャン・ドンヒョク)国会議員(57)を選出した。党内選挙で過半数を得た候補がいなかったため、張氏と金文洙(キム・ムンス)前雇用労働部長官の上位2名による決選投票が行われ、張氏が僅差で当選した。両氏はいずれも尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の弾劾に反対してきた「親尹」陣営。党内の弾劾賛成派のほか、李在明政権や与党「共に民主党」との対立が深まるとみられる。 

◇行政安全部の「警察局」 設置から3年で廃止 

 行政安全部内に設置された警察を統括する「警察局」が2022年8月の発足から3年で廃止され、政府ソウル庁舎内の事務室の看板が取り外された。警察局は文在寅(ムン・ジェイン)政権下で行われた検察改革により、検察の捜査権が大幅に縮小され警察に移管されたことを受け、尹錫悦政権が権限を強めた警察をけん制することを目的に設置したが、警察の独立権を侵害するとして論争を呼んでいた。尹昊重(ユン・ホジュン)行政安全部長官はフェイスブックで「今後も警察の自律性を保障し、民主的統制を実質化するための努力を続ける」と強調した。


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