大統領専用機で記者団の取材に応じる李大統領=(聯合ニュース)
大統領専用機で記者団の取材に応じる李大統領=(聯合ニュース)
【ワシントン聯合ニュース】韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は24日、米国に向かう大統領専用機内で記者団に対し、韓日首脳会談で過去の歴史問題で進展がなかったとの指摘が出ていることについて、「そのような指摘を受ける覚悟もした」として、「批判を受けてもやれることはやらなければならない」と強調した。

 李大統領は23日に日本を訪問し、石破茂首相と首脳会談を行った。25日(現地時間)には米ワシントンでトランプ大統領と会談する。

 李大統領は「私も以前から歴史問題や領土問題などは是正すべきだと幾度も話してきた」としながらも、「だがその問題が解決しないからといって経済、安全保障、国民交流などの協力を放棄する必要はないとの話もした」と言及。「私たちが満足できる水準で(これらの問題が)完全に解決すれば最も良いが、世の中にそのようなことはない。いつも相手がいるからだ」と述べた。そのうえで、「私たちが損したことはないのではないか」とし、「一度にすべてを得られなかったからといって、一部を得る行為までしないなら進展がないのではないか」との認識を示した。

 また、「米国と中国の関係もそうだ。米国が中国をけん制し、両国が競争したり対決したりするが、一方では協力すべきことは協力している」として、「私もいわゆる『ツートラック』で行かなければならないという話をしてきた」と語った。

 李大統領は「歴史問題でも若干の進展はあったと思う」とし、「(日本との)相互の信頼と期待を高めた」と評価した。そのうえで、「理解が深まってこそ歴史問題でより前向きな措置ができると思う」とし、「少し時間をもらえば、歴史問題や領土問題で目に見える成果を出せる」と述べた。

 李大統領は韓日首脳会談で石破首相から対米交渉に関するアドバイスを受けたことを紹介。「石破首相は私の要請を受け、米日交渉に関する内容を教えてくれた。このため、少人数会合の時間が長引いた」とし、「今後の交渉でも協力することを約束した」と明らかにした。

 米国で李大統領が「親中」との懸念が出ているとの指摘については、「主観的な評価にすぎない。外交に親中や嫌中があるのか」として、「国益に役立つなら親しく付き合い、役に立たないなら距離を置くものではないか」と反論した。


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