李大統領、日米を連続して訪問...「国益外交本格化」
李大統領、日米を連続して訪問...「国益外交本格化」
イ・ジェミョン(李在明)大統領は23日から27日まで日本と米国を相次いで訪問し、国益外交の本格化に動き出す。大統領就任から2か月が経って乗り出す初の首脳外交日程となる。

大統領室は今回の歴訪を通じて、米韓同盟と日韓協力を根幹に日米韓三角協力の軸を立て、これをもとに中国・ロシアとの関係を安定的に管理するという構想だ。

22日、大統領室のウィ・ソンラク国家安保室長は記者懇談会でこのように明らかにし、「国益中心の実用外交の第一歩」と強調した。

李大統領の日程は23日、日本到着直後に同胞懇談会から始まり、同日夕方に日本の石破茂総理と首脳会談を行い、未来指向的な協力案と経済・通商懸案について議論する。24日には日韓議員連盟の関係者らと会い、日本国内における各界の意見を聴取した後、直ちに米国に向かう。

同室長は今回の日韓首脳会談と関連して、「新しい国際通商秩序と不安定な安保環境は日韓間の戦略的疎通を必須にする」とし「両国が経済・社会的な共通課題の解決に協力すれば、国民の便益増進にも寄与するだろう」と説明した。

米国現地時間で24日午後、ワシントンに到着する李大統領は、同胞の夕食会から公式日程を始める。25日にはホワイトハウスでドナルド・トランプ米大統領と首脳会談を開く。トランプ大統領は他国の首脳との会談のときと同様、会談に先立ち記者団の前で略式の質疑応答を行う予定だ。

議題は大きく次の3つとなる。同室長は△経済・通商の安定化△安保同盟の強化△新産業協力の開拓を挙げた。

経済・通商の安定化は、先月末に妥結した関税交渉を首脳レベルの合意に格上げして強固にするという方針だ。安保同盟の強化は、北朝鮮の核・ミサイルの脅威、ロシア・北朝鮮の軍事協力、米中の対立によって高まった安保不安に対応して、米韓による連合防衛態勢を現代化することを目指す。

同室長は「軍事的緊張が深刻化されずに連合資産の運用能力を高度化する方向に進む」と説明した。新産業協力の開拓は、原子力・半導体・人工知能・造船・国防R&Dなど先端技術分野での協力を拡大するという構想だ。

26日午前にはアーリントン国立墓地を参拝後にフィラデルフィアに移動する。李大統領はソ・ジェピル(徐載弼)記念館を訪れる予定だが、これは26年前のキム・デジュン(金大中)元大統領以来の訪問となる。同室長は「自由と民主主義の価値の根を再確認する象徴的な動静」と説明した。

続けて、李大統領はハンファが投資した米国内の酸素生産施設を米国政府高官とともに視察し、米韓通商協力の成果をアピールする計画だ。公式日程を終えた後に帰国の途に就き、28日明け方にソウルに到着する。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 99