「私は中世の姫」チャットGPTでRPGゲームを自作して楽しむ=韓国報道
「私は中世の姫」チャットGPTでRPGゲームを自作して楽しむ=韓国報道
最近、オンライン上では人工知能(AI)チャットGPTを活用してテキストベースのRPG(ロールプレイングゲーム)を作成する利用者が増えている。単なるロールプレイを超えて、世界観を作り、画像を生成し、ゲームに没入する様子が見られる。

 20日、チャットGPTストアに登録されたRPGゲーム用のLLM(大規模言語モデル)「Solo RPG Master Game」は、利用者数が10万人を超えた。このLLMは、宇宙、中世、ディストピアなど様々なファンタジーの世界を探検し、ミッションを解決していくテキストベースのアドベンチャーRPGゲームである。さまざまな特化型LLMが集まるチャットGPTストアには、これと似たRPGゲーム用のLLMが数十種類集まっている。韓国語に特化した体験型RPG用LLMもある。

 これらのゲームはチャットGPTとの会話を通じてストーリーを進めることで、まるで幻想の世界にいるような没入感を提供する。戦闘を重ねてゲームを進めるほど、経験値がたまり、レベルが上がる。利用者は自分の望む世界観やキャラクターの性別、種族はもちろん、髪の色、目の色、体型なども決めることができる。

 チャットGPTは、ゲーム中にキャラクターのイメージを生成してくれ、没入感を高めてくれる。まるでグラフィックやサウンドが発展する前の1980~1990年代に流行した『ミステリーハウス』のようなテキストアドベンチャーゲームを思い起こさせる。

 オンライン上では、自分だけの世界観を作ってチャットGPTとRPGゲームを楽しむ方法を共有するプロンプトも最近共有されている。チャットGPTにいわゆるロールプレイをさせ、利用者が自らストーリーやイベントを作ってゲームをプレイするというものだ。利用者の実際の写真を活用して、RPGゲームの世界観に合わせて描いてほしいというプロンプトも話題になっている。

 チャットGPTは単なるテキストゲームを超えて、それを実際のゲームとして制作できるコードも提供する。利用者の希望する実装方法(コンソール、ウェブ、ゲームエンジン)に応じてコードを提供する。ただし、コードの設計やロジックの下書きを提供するが、実際の実装は利用者自身が行う必要があると案内している。

 専門家たちは、AIが単なる道具を越えて人間と共にコンテンツを創造する時代がすでに到来したと分析している。これは「AI-人間共同創作(AI-Human Co-Creation、AHCC)」という概念である。

 西江大学メタバース専門大学院ヒョン・デウォン教授は「人間がAIを利用して創作するように見えるが、AIが人間と同等の能力を持つようになり、人間と共に創り上げるという概念へと進んでいる」と述べ、「AIの助けを借りて多様なコンテンツを享受し、さらにこれによって経済的利益を得ることができる時代はすでに到来している」と語った。続けて「ロブロックスの『Grow a Garden』の事例のように、AIの能力をうまく活用さえすれば、驚くべき経済的価値を創出する時代がすでに目の前に来ている」と強調した。
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