6月17日、主要7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせてカナダで首脳会談を行った韓国の李在明大統領(右)と日本の石破茂首相=(聯合ニュース)
6月17日、主要7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせてカナダで首脳会談を行った韓国の李在明大統領(右)と日本の石破茂首相=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の大統領室は21日、李在明(イ・ジェミョン)大統領が読売新聞と行ったインタビューの内容を公開した。大統領室によると、李大統領は北朝鮮の核問題について、「第1段階で核とミサイル(開発)の凍結、第2段階で縮小、第3段階で非核化」を目指すとの考えを示した。李大統領が北朝鮮の核問題の解決策を巡り、「3段階の非核化」に言及したのは初めて。

 李大統領は23日に就任後初めて日本を訪問し、石破茂首相と首脳会談を行う。

 李大統領は米朝対話が北朝鮮の核保有を認める方向に進む可能性に関し、「政策的な方向は朝鮮半島の非核化」と言明。「韓国政府は米国と緊密な連携を維持する中、積極的な南北対話を通じ、核を凍結、縮小、廃棄する環境をつくっていく」と強調した。

 また、対北朝鮮政策について、「対決的な政策を取るよりも平和的に共存し認め合い、尊重する共同繁栄の道を探さなければならない」とし、「私たちが先に扉を開き、対話のため努力して協力の道を模索し、敵対感を和らげることが必要だ」と明らかにした。

 そのうえで、「朝鮮半島の平和と安定は韓国にとっても重要だが、日本、中国、ロシアを含む北東アジアの平和と安定のためにも非常に重要だ」として、「北極航路の開拓という新たな課題を軸に、米国、ロシア、北朝鮮、韓国、日本が協力する道をつくれるかもしれない」と語った。

 中国との関係については、「中国は地理的、経済的に切っても切れない近い存在」としながらも、「韓中関係は競争、協力、対決、対立的な側面が存在する。さまざまな側面を総合的に考慮し管理しなければならない」と述べた。


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