軍サイバー作戦司令部が国会国防委員会に所属する野党議員に提出した資料によると、今年前半に軍のインターネットを狙ったサイバー攻撃は9262件だった。内訳はホームページへの侵入企図が9193件、ハッキングメール送付が69件。今年はマルウエア(悪意のあるプログラム)はなかったという。
軍のインターネットを狙ったサイバー攻撃は2021年前半が6146件、22年同期が4926件、23年と昨年はそれぞれ6791件、6349件だったが、今年は急増した。
サイバー作戦司令部は「誰の仕業かは正確に分かっていないが、経由地のIPアドレスの国名と使用されたIPアドレスとの関連性から北による攻撃が多数を占めていると推定している」と説明。対応体制を強化してサイバー攻撃に備えていると強調した。
同議員は戦争の形態が物理的衝突だけでなく、サイバー戦へと広がっているだけに軍のインターネットを狙った攻撃が過去最高レベルになったことは深刻な事態だと指摘した。
一方、サイバー攻撃を受けたと軍に届け出た防衛産業企業も増えている。21~23年は1桁だったが、昨年は16件に急増したという。
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