出所後、関係者らと握手する曺国氏=15日、ソウル(聯合ニュース)
出所後、関係者らと握手する曺国氏=15日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】娘や息子の不正入学に絡む業務妨害罪などで懲役2年を言い渡され服役していた曺国(チョ・グク)元韓国法務部長官が15日午前0時すぎ、特別赦免(恩赦)によりソウル南部刑務所から出所した。曺氏は待ち構えていた報道陣に対し、「きょうの私の恩赦・復権と釈放は検察権を誤用・乱用してきた検察の独裁が終息する象徴的場面の一つとして記録されるだろう」と述べた。

 曺氏は李在明(イ・ジェミョン)大統領が日本の植民地支配からの解放記念日「光復節」(15日)に合わせて行う恩赦の対象となった。

 曺氏は「憲法的決断を下した李在明大統領に深く感謝する」として「私の恩赦を批判していらっしゃる方々の言葉も尊敬の気持ちを持って傾聴している」と話した。

 また、「祖国革新党は結成の時から今まで検察独裁政権の早期終息を掲げて尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権と戦ってきた」とし「尹錫悦一味は内乱という反憲法的暴挙を起こしたが、国民によって撃退された」と主張した。

 懲役2年が言い渡され昨年12月に収監された曺氏は来年12月に満期出所する予定だったが、刑期を1年以上残し、収監から約8カ月で釈放された。本来であれば刑期満了の26年12月から5年間は被選挙権が停止されるが、今回の復権により被選挙権の停止も解除され、政治活動についての制限がなくなった。

 また、旧日本軍の慰安婦被害者を支援する市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」への寄付金を横領した罪などに問われ懲役1年6カ月、執行猶予3年を言い渡された同団体前理事長の尹美香(ユン・ミヒャン)前国会議員らも恩赦された。


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