趙氏は、先の訪米でルビオ国務長官やホワイトハウス高官と会った際に「今の状況が何か新しい突破口を見いだす上でトランプ大統領のリーダーシップが必要のようだ。期待している」と伝えたところ、米国側が非常に好意的だったと振り返った。
また趙氏は、米朝対話に関してこれまで米国が「北は核を保有できない」という立場だったため「さまざまな駆け引きが必要ではないか」との見方を示した。
北朝鮮は米国と対話するためには自国を核保有国と認めることを前提として掲げているが、米国は認めることができないため米朝対話のためには激しい事前協議が必要だという趣旨の発言とみられる。
10月に韓国南東部・慶州で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を機に米朝対話が開かれる可能性については回答を避けた。
今月25日に開かれる韓米首脳会談で、韓米同盟の現代化と在韓米軍の戦略的柔軟性が議題として取り上げられるかについては「実務レベルで協議し、交渉している」と述べるにとどめた。その上で「原子力、人工知能(AI)、量子、バイオなどを網羅する技術同盟へと韓米同盟を広げ、深みのあるものにしようという方向で会談を準備している」と説明した。
李在明(イ・ジェミョン)大統領が訪米前に日本を先に訪問することについては「実事求是(事実に基づいて物事の真理を追求すること)を求める李在明政権であるため可能なこと」とし、「実用外交の哲学の実践だ」と評価した。
中国については「中国とは根本的に違いがあるが、そのような違いを克服し、一定部分で協力し関与しなければならない」とし、「実用的にアプローチして韓中関係をうまく管理していこうと思う」と述べた。
Copyright 2025YONHAPNEWS. All rights reserved. 40