金正恩‐プーチン電話会談…米露首脳会談を前に意思疎通
金正恩‐プーチン電話会談…米露首脳会談を前に意思疎通
北朝鮮のキム・ジョンウン国務委員長が、12日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と電話会談を行った。米国とロシアの首脳会談を前に、北朝鮮と情報を共有し意見を求める目的とみられる。

 13日、朝鮮中央通信は金委員長とプーチン大統領が電話会談を行ったと報じた。北朝鮮の最高指導者が外国の首脳と通話した事実が公開されたのは今回が初めてであり、北朝鮮とロシアの間でホットラインが稼働しているものとみられる。ただし通信は米露首脳会談については言及しなかった。

 通信によると、金委員長は通話で「朝鮮民主主義人民共和国は、朝露間条約の精神に常に忠実であり、今後もロシア指導部が取るすべての措置を全面的に支持することを確固として確言した」と伝えた。

 また、プーチン大統領はウクライナ戦争に北朝鮮軍が派兵されたことに触れ、「クルスク地域を解放する過程で朝鮮民主主義人民共和国が提供した支援と、朝鮮人民軍兵士たちが発揮した勇敢さと英雄主義、犠牲精神を改めて高く評価した」と述べた。

 クレムリン宮は、金委員長とプーチン大統領の電話会談を報道し、米露首脳会談に関する情報を共有したと明らかにした。また、クレムリン宮は今回の通話を通じ、プーチン大統領と金委員長が昨年6月19日に北朝鮮・平壌で締結したロシアと北朝鮮の包括的戦略的パートナーシップ条約に基づき、あらゆる分野での友好・善隣・協力関係をさらに発展させる意志を再確認したと説明した。

 プーチン大統領は15日、米国アラスカでトランプ大統領と首脳会談を行い、ウクライナ終戦案などについて協議する予定だ。この会談は、6日、米国のスティーブ・ウィトコフ中東特使がロシアを訪問した後、急速に具体化し確定した。

 一部では、プーチン大統領が米露首脳会談の機会に、米朝首脳会談などに対する金委員長の意向をトランプ大統領に伝える可能性もあるとの見方が出ている。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 88