金建希夫人
金建希夫人
ユン・ソギョル(尹錫悦)前大統領の配偶者であるキム・ゴンヒ(金建希)夫人が拘束前の被疑者尋問で‘残念だ’と最後の陳述をした。当初、金夫人は最終陳述をする意思はなかったが、審問が終わるタイミングで意思を明らかにし、発言の機会を得たことが確認された。

12日、法曹界によると金夫人はこの日の午前10時10分から午後2時35分まで、ソウル中央地方裁判所のチョン・ジェウク令状専担部長判事が審理した拘束前の被疑者尋問で、直接発言の機会を得て、最終陳述をした。金夫人は「結婚前の問題まで取り上げられ遺憾だ。裁判官はしっかり見てほしい」と述べた。金夫人の最終陳述は弁護団と事前の議論もなく、現場で即興的に決定されたという。

特検チームは、午前10時10分から午後12時55分までの2時間45分間、金夫人のドイツモーターズ株価操作疑惑、政治ブローカーのミョン・テギュン(明泰均)氏の選挙公認介入疑惑、コンジン法師請託疑惑などの容疑で拘束の必要性を主張した。金夫人が6日の召喚調査ですべての容疑を否認し、関連証拠の隠蔽(いんぺい)を試みるなど、証拠隠滅の恐れが高いとの点を強調した。

特に金夫人側がいわゆる‘NATOネックレス’に関し、捜査妨害を試みたと主張した。金夫人は2022年5月、NATO(北大西洋条約機構)歴訪当時に財産申告がされていなかった高価なヴァンクリーフ&アーペルネックレスを着用して物議を醸した。金夫人側は「20年前に偽物を購入し、母親にプレゼントしてしばらく借りたものだ」と主張し、金夫人の兄の義母宅で偽物のネックレスが発見されたりもした。

特検は「金夫人は大統領就任直後、ソヒ(瑞熙)建設側から本物を交付されて着用したのは明らかだ。偽物がキム夫人の親族の住居地で発見された経緯について徹底的に捜査する」とし、ヴァンクリーフ&アーペルネックレスの偽物と本物の2点を裁判所に提出した。これは、金夫人側が本物のネックレスがないように工作して捜査を妨害しようとしたとの趣旨だ。

特検チームは計870ページ分量の意見書を提出した。7日に22ページ分量の拘束令状請求書を提出し、同日に572ページ、11日に276ページの意見書を追加で提出した。同日の審問には、ハン・ムンヒョク部長検事ら8人が出席した。

特検チームの意見陳述をして約5分間休廷した後、午後1時から2時30分まで金夫人側の反論が続いた。金氏側からはユ・ジョンファ、チェ・ミョンソン、チェ・ジウ(崔志宇)弁護士らが出席した。弁護団は80ページ分量のPPT(プレゼンテーション)発表資料と約60ページの意見書、約20ページの参考資料、金夫人の病院診断書などを提出したという。金夫人側の弁護団は、金夫人が召喚調査に誠実に応じ、逃走する理由がないこと、健康上の問題があることなどを強調したという。

拘束令状の発給可否は早ければこの日の夜、遅ければ13日の明け方ごろに決定される見込みだ。現在、金夫人はソウル南部拘置所に移動し、拘束されるかどうかを待っている。特検チームは前日の11日、拘禁・留置場所をキョンギド(京畿道)ウィワン(義王)市にあるソウル拘置所からソウル南部拘置所に変更するよう要請した。ソウル拘置所には尹錫悦前大統領がいるからだ。
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