LG化学が工場および設備の撤去、業況不振を受け=韓国
LG化学が工場および設備の撤去、業況不振を受け=韓国
韓国の化学大手であるLG化学が、キョンサンブクド(慶尚北道)のキムチョン(金泉)工場全体、およびチョルラナムド(全羅南道)のナジュ(羅州)工場の一部設備を撤去することを決定した。

金泉工場は同社が2008年、約900億ウォン(約96億1354万円)を投じて、化学素材大手コーロンの油化部門から買収した高吸収性樹脂(SAP)工場で、年産規模は9万トンだ。これまで安定的な運営を続けてきたが、設備の老朽化と中国との価格競争激化を受けて撤去を決定した。今後SAP製造は、年産規模41万トンのヨス(麗水)工場へと移管する。工場の敷地や設備は売却して資産を確保する計画だ。

羅州工場では、スチレンアクリルラテックス(SAL)の生産設備を、テサン(大山)新工場へと移管する。7~12月期中の試運転を経て稼働する予定だ。これにより運送費の節減と設備の集積化を進める。

今回の措置は、石油化学業界の業況不振を受けたものだ。同業界では汎用製品の価格下落と需要鈍化が続き、韓国の主要企業も大規模な減産や生産性の低い設備の撤去などを余儀なくされている。

LG化学の関係者は「設備を撤去する2工場の従業員は、別の拠点に配置する予定だ」と述べている。



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