チョン・ハンギル氏
チョン・ハンギル氏
強硬右派ユーチューバーのチョン・ハンギル氏が22日に行われる国民の力全党大会最高委員選挙に出馬したキム・グンシク(金根植)候補に対する懲戒要求書を11日、中央党に提出した。

チョン氏はこの日の午後、ソウル市ヨンドゥンポ(永登浦)区ヨイド(汝矣島)の党本部で記者団に対し「私は被害者ではないか。私を狙う攻撃者は誰か」と主張し、金候補に対する懲戒要求書を提出した。国民の力の親ハン・ドンフン(韓東勲)系に分類される金候補は8日、テグ(大邱)・キョンサンブクド(慶尚北道)合同演説会でチョン氏や一部の党員から‘裏切り者’の野次を集中的に受けた人物だ。

チョン氏は「金根植候補は壇上に上がってくるとすぐさま、画面に『チョン・ハンギルは陰謀論者だ、極右論者だ。国民の力から出なければならない』と面前で私を非難した」として今回の懲戒要求の趣旨を説明した。さらに「私は国民の力の平党員でもある。これは度が過ぎるのではないか。だから私も座っている方たちと共に『裏切り者』と主張した」と述べた。

続いて「金根植候補に対する制裁はなく、被害者である私に対してだけすぐに制裁するのは正しくないという考えで、金根植最高委員候補は辞退し、早く制裁を行ってほしいという要請のために来た」と付け加えた。

チョン氏はこの席で韓東勲前代表に対し「裏切り者」と批判し、韓東勲体制で物議を醸した‘党員掲示板疑惑’に対する党務監査および制裁も促した。そして「金根植候補は親韓東勲派だ。韓東勲に代わって出馬してきたと見てもよい。このような事件を起こすことで私を国民の力から追い出し、制裁をして間引きするための意図だ」と主張した。

なお、チョン氏は8日、大邱・慶尚北道合同演説会で発生した騒動により、国民の力党中央党倫理委員会に付託され、懲戒手続きが同日に開始された。ヨ・サンウォン(呂相源)倫理委員長はこの日、記者団に対し「14日に倫理委員会を開催し、その日にチョン氏が出席する場合には釈明を聞き、出席しなければこれまでの資料を持って懲戒を行うか、しないか(議論する)」と説明した。
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