政府ソウル庁舎で記者会見を行う統一部の具炳杉報道官=11日、ソウル(聯合ニュース)
政府ソウル庁舎で記者会見を行う統一部の具炳杉報道官=11日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の具炳杉(ク・ビョンサム)報道官は11日の記者会見で、北朝鮮の努光鉄(ノ・グァンチョル)国防相が朝鮮半島有事を想定した定例の韓米合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS)」に反発する談話を出したことについて、「比較的抑制された口調を使った」として、「軍事的な威嚇というよりは立場表明に重点を置いたとみている」と評価した。

 ただ、ここ数年と比べると、談話は「格上げ」されたといえる。北朝鮮は昨年、UFS開始の前日に外務省米国研究所の声明を出し、2023年にはUFS開始の翌日に朝鮮中央通信に論評を掲載した。今年のUFSは今月18~28日に実施する。

 具氏は「韓米合同訓練は戦争を抑止し平和を守るため、毎年実施する防御的な訓練であることを明確にする」として、「政府は今後も朝鮮半島平和の実現に向けた努力を冷静かつ一貫して推進していく」と強調した。

 努氏は談話で、「米韓の挑発行為を強く糾弾し、それが招く否定的な結果について厳重に警告する」として、「いかなる挑発行為に対しても自衛権の次元の主権的な権利を行使する」と警告した。

 一方、具氏は北朝鮮が韓国向け宣伝放送用の拡声器を撤去している動向について、「わが政府の対北拡声器撤去を受け、北が迅速に拡声器撤去に乗り出したことを評価する」と述べた。そのうえで、「政府は今後も朝鮮半島の緊張緩和や平和の雰囲気をつくるための主導的な措置を一貫して進めていく」と強調した。


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