地裁は公判前、尹氏を強制的に出廷させることは困難というソウル拘置所側の立場を伝えた。地裁は「尹前大統領の行動に不自由な点があるかどうかは確認されていないが、本人が主張する理由を断定するのは難しい」と指摘。強制的に出廷させることに関しては、「著しく困難だ。物理力を行使する場合は事故の懸念があり、人権問題、社会的な影響などから困難だ」という拘置所側の意見を明らかにした。
内乱事件を捜査する特別検察官側は地裁に対し、勾引状の発付など強制的な措置を取るよう再度要請した。
だが、尹氏側は「強制力を行使する場合、けがなど事故の危険がある」とし、「欠席のまま裁判を進めてほしい」と要請。地裁は被告欠席のまま裁判を進めるものの「欠席による不利益は被告が負担しなければならない」と述べた。
尹氏は先月10日に逮捕されてから開かれた4回の公判にいずれも出廷せず、内乱事件を捜査する特別検察官や尹氏の妻の金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る複数の不正疑惑を捜査する特別検察官の出頭要請にも応じていない。
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