10日に開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)食料安全保障担当相会合で対話する韓国の宋美玲・農林畜産食品部長官(右)と日本の小泉進次郎農林水産相(農林畜産食品部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
10日に開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)食料安全保障担当相会合で対話する韓国の宋美玲・農林畜産食品部長官(右)と日本の小泉進次郎農林水産相(農林畜産食品部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国農林畜産食品部は11日、ソウル近郊の仁川で第4回韓中日農相会合を開催した。

 会合は2018年に中国・北京で開かれたのを最後に、新型コロナウイルス禍により中断していたが、今年7年ぶりに開催された。

 今回の会合で3カ国は▼食料安全保障▼動物の疾病への対応▼持続可能な農業▼農村地域の活性化▼世界農業遺産(GIAHS)をめぐる協力▼グローバル協力――の六つの議題について政策と経験を共有し、協力方向について意見交換した。

 韓国の宋美玲(ソン・ミリョン)農林畜産食品部長官と日本の小泉進次郎農林水産相、中国の韓俊農業農村相は、気候変動や国境を越えた感染症の拡散、供給網(サプライチェーン)の不安定化など農業分野における複合的な問題に対する共通の認識を基に情報共有や共同対応の重要性を確認。▼スマート農業の技術開発▼炭素中立型農業への転換▼若い農業者の育成――など、各国の重点政策を中心に相互補完的協力を拡大することで合意した。 

 会合の後、3カ国の農相は共同宣言を採択し、今後の農業分野の持続可能な発展と食料安保強化のために会合を定例化・制度化することで一致した。次回の会合は日本で開催される予定だ。

 宋長官は「気候危機や供給網の不安定化など農業環境が急変するなか、3カ国が一堂に会して悩みを分かち合い、答えを模索したこと自体に大きな意味がある」とし、「今回の会合で始まった議論が今後さらに深く実質的な協力へとつながることを期待する」と強調した。


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