同工場は第1工場の90万トン、第2工場の91万5000トンを含む計228万5000トンのエチレンの生産能力を保有している。これまでエチレンとプロピレンを生産し、各親会社に供給してきた。しかし世界的な需要鈍化と中国発の供給過剰が重なり、工場の運用効率と収益性がいずれも悪化していた。
その結果、麗川NCCは2022年に3867億ウォン(約410億万円)の営業損失を計上。2025年1~3月期も498億ウォン(約52億8167万円)の赤字に陥った。
業界の一角では、今回の麗川NCCの工場稼働停止が、麗水石油化学工業団地全体の供給過剰に寄与するとの見方も出ている。現在、同工業団地内には麗川NCC以外にLG化学、ロッテケミカル、GSカルテックスなどの工場がある。このほか、チュンチョンナムド(忠清南道)テサン(大山)やウルサン(蔚山)などでも、多くの石油化学事業者が工場を構えている。
業界の関係者は「麗川NCCの工場稼働は一時的な生産量調整ではなく、国家レベルによる石油化学業界の構造改革のきっかけになるだろう」と話した。
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